第210号 まちのイメージと情報

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  第210号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 1,944部発行───
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 まちのイメージと情報 』
■ 地域再生行脚100 -No.58-
  ~クリニックの有効性~   長野県 小布施町
■ 注目セミナー
  温泉・温浴業
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 ~魔の6月集客昨年対比120%を目指す~
     
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 ■ まちのイメージと情報
こんにちは、小林です。今年だけで15回くらいにはな
りますか。今、山口県にしょっちゅう行ってます。東京
から新幹線で4時間半。その間、横浜・名古屋・京都・
大阪・神戸・岡山・広島と名だたる都市を車窓にみなが
ら過ごしますが、皆それぞれに特色があります。
おおまかにいうと、東は西洋文化、西は東洋文化を表し
ているように感じます。もっというと東京は西洋、京都
は東洋といった感があります。町並みだけでなく、駅か
ら見える看板のデザインやタクシーの色までがそんな違
いをもってます。おそらく、東京は西洋に追いつき追い
越せの時代に中心になった地、京都は東洋の文化を取り
入れる時代に中心になった地だけに、地域文化の考えか
た・根底がそうさせているのでしょう。これは企業経営
にもいえることで、企業理念の根底・基軸がいつの時代
のものかで内容もかわります。それを象徴してか、高度
経済成長期には「成せば成る」というのもあった気がし
ます。
さて、かえりみて全国のまちおこし。時代背景を感じさ
せるところまではあっても、それが文化を感じさせるま
でに昇華している地域は意外と少なく感じます。これは
何も文化がない、というのではなく、「なるほど。だか
らこのまちはこうなっているんだ」と感じにくいという
意味です。
よくよく考えてみました。「何故、車窓からみるだけで
イメージが伝わってくる一方で、立寄ったとしてもイマ
イチ伝わりにくい地域もあるのか」
答えのひとつは「情報量」と「宣伝上手」。東京や京都
の情報はどうにもこうにも巷にあふれています。また、
広告代理店による印象深いキャッチフレーズで人の感性
に訴える宣伝も膨大です。かたや全国のまち多くは、そ
の情報は巨大都市と比較できないほど乏しいものです。
情報量を増やすことはお金がかかる面もありますが、宣
伝上手は実はお金がかからない方法がたくさんあります。
上手な宣伝については、以前メルマガで何度か書いたの
で省きますが、もしみなさんのまちが「イメージがハッ
キリ伝わらない、まちの伝えたいことが理解されていな
い気がする」と感じるのならば、一度情報を上手に流す
仕掛けを見直す必要があります。
まちへの理解度の低さは、満足度・リピート率の低下に
つながります。それだけにちょっと考えてみたいもので
す。(小林 祐司)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
★山口県往復。さすがに旅情を感じるには頻度が高すぎる
ようで・・・。(.。.) 
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■ 地域再生行脚100 -No.59-
~クリニックの有効性~   長野県 小布施町
今回のまちおこしは、長野県小布施に再び行って参りま
した。
「えっ、また??」
と思った方、結構いらっしゃると思います。
(↓↓これまでの行脚はこちら↓↓)
去年2月分
http://www.machiokoshi.net/100angya/angya006.html
去年4月分
http://www.machiokoshi.net/100angya/angya013.html
ちょうど一年ぶりの訪問でしたが、今回は、実はクリニッ
ク先として訪問したのです。
■クリニックとは、徹底したモデル調査
「クリニックってなに??」
と思われた方、結構多いと思います。実はこのクリニック
という手法は船井総研で、民間企業の支援に頻繁に用いら
れる手法なのです。
クリニックとは何か?
それは、自分の業種業態からモデルとなる事例を見つけ出
しそれらを徹底的に調べる。時にはインタビューまで行っ
てノウハウをお聞きし、カスタマイズして普遍化する手法
です。このクリニックによって、これまで多くの民間企業
が業績を上げ、そういった中に現在の船井総研という会社
が存在します。
今回の場合は、ある町の方々をつれて、小布施を訪れまし
た。いったい、1万200人の町が130万を超えるお客
さまから愛される理由はなんであるのか、そこを垣間見る
クリニックが今回の試みであったわけです。
■徹底的クリニックによる長所進展
今回のクリニック、結局のところ、
1:北斎館⇒ 2:高井鴻山記念館⇒ 3:役場意見交換
4:アラ小布施⇒ 5:小布施ッション
という行程を取り、市村町長や修景をリードした景観研究
会、そしてまちおこしを住民の活動にまで落とし込むアラ
小布施のリーダーに直接お話をお聞きすることができまし
た。
ではこの結果何が得られたか?まちおこしのノウハウが得
られたのはもちろんで、数百万の観光客を呼び込むまちの
方々が小布施の施策を見、聞き、感じるたびに
「スゴイ、スゴイ!!」
といってくださる姿は、わが身のようにとてもうれしいも
のでした。
(↓↓当日の様子はこちら↓↓)
http://www.machiokoshi.net/100angya/angya039.html
しかし、それ以上に収穫は以下の二点であると思います。
1:当事者間ネットワーク
2:やる気と情熱
1:当事者間ネットワーク
第一に当事者間のネットワークという非常に重要な人脈が
完成しました。
私がお連れしたのは、もちろんまちづくりのリーダー達で
す。そして小布施でのまちおこしを聞かせてくれたのも、
以前私が会い、語ったまちのリーダー達です。
そして今回、彼らの間には熱い議論が交わされました。
この結果、これ以降は、地域の領域を超え、全く異なる地
域が協力をスタートさせることが可能になりました。
既に、あたらしいまちおこし企画が地域を隔てた横のレベ
ルで展開していこうとしています。
2:やる気と情熱
第二に、より重要なことは、お連れした皆様の目の色が変
わったことです。
前回の「週刊まちおこし」でも述べましたが、、
まちおこしの成功は、「目の色 = 地元住民の元気」に
かかっています。今回、おつれした皆様は、自分達以外に
もこんなにもがんばっている人たちがいることを知り、ま
すます自分の地域おこしに強い情熱をもったようです。
こういった情熱ややる気といった、まちおこしの炎が地域
から地域に点火される事、これこそがまちおこしクリニッ
クの一番の醍醐味なのかもしれません。
■さあ、貴方の地域でもクリニックを!!
今回のまちおこしでも学んだことですが、まちおこしを成
功させるには、地域が小さな成功体験に固執せず、開き続
け、外部の知恵を取り入れることが重要になります。
しかし、全ての地域が開き続けられるかというと、そうで
もありません。では、どうすればよいのか。
それには、同じような環境、同じような方向性をもちなが
ら頑張っている様々な地域をおとずれ、そのやる気と知恵
をわけてもらうことが一番です。
貴方の地域はどうですか?
きっと、貴方の地域のように、苦労しながらも、一歩一歩
歩みつづけている地域はあります。そういう地域を私はた
くさん見てきました。どうしたらいいのか、悩み続ける前
にまず行動しましょう。外を見ましょう。貴方の地域でも
クリニック手法にチャレンジされることを心から期待しま
す。(杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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