第201号 寒くたって人は呼べる

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  第201号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
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 先週の200号達成を記念した特典では、その日のうち
 にいくつものご応募をいただきました。
 お約束どおり先着順とさせていただきましたが、その反
 応に驚いてしまいました。
  本当にありがとうございました。感謝です!
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 寒くたって人は呼べる 』
■ 地域再生行脚100 -No.51-
   ~リーダー創出が全て~   京都府 城陽市
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● 寒くたって人は呼べる
 こんにちは、小林です。一昨年から北海道の仕事があ
り、毎月のように出張しています。特にこの季節は東京
では考えられないほどの豪雪。私のご支援先では3m以
上の積雪が果てしなく続き、白一色の雪原となります。
川の表面は氷と化し、風が吹くと前が見えなくなるよう
な銀世界は、普段とはまるで違う、まさに「非日常の世
界」。私でなくとも見るたびに「すっげーな・・・。」
と、寒さよりもある種の感動を覚える程です。
 しかし、同じ景色を見てもまるで反対意見の方たちも
います。それも徹底的に。そう、地元の方々です。雪が
降り積もるほどに地域活動が不自由になり、まちの中心
商業施設に来る人数も減っていくからです。確か昨年の
今頃、興奮する私とうらはらに「雪さえなければな~」
とうらめしそうにぼやいていらっしゃったのを記憶して
います。
 「所変われば品変わる」。「見る人が違えば、感じ方
も変わる」。このギャップはどうとらえたらよいでしょ
うか。地元の人がおっしゃることも理解できますが、観
光客が豪雪を魅力的に感じることは、北海道が冬も観光
客を呼び寄せることを見ても明らかです。何とか地元に
とってうらめしい雪を前向きに捉えてもらう必要があり
ます。
 地方出張で価値観の違いを頻繁に感じているだけに、
「そんなことないですよ。雪だって魅力的ですよ。」と
あからさまに言うのは最近はやめました。論より証拠。
百の正論より、一枚のスルメ。豪雪を魅力に感じる人を
数多く呼び寄せることが、地元の方に前向きになっても
らう最も説得力ある事実となります。
 そんなわけあって、北海道の支援先では、昨年末から
遠方のお客さまを集める施策をはじめました。何のこと
はないネット上での露出を高めたり、地域外のエリアに
ダイレクトメールを出したりということからのスタート
です。しかし徐々に効果が出てくるはずです。これで少
しづつ「あれ?何か昨年より業績いいな」ということに
なればしめたもの。ちょっとづつでも「雪って人を呼ぶ
んだ」と感じてもらえればと思っています。
 本日、この原稿は札幌で書いています。札幌は雪まつ
りの真っ最中。寒ければ寒いほど氷が美しく映え、見る
人に感動を呼びます。今シーズンは雪害で苦労されてい
る方も多いですが、どうか雪や寒さに負けずにがんばっ
て欲しいものです。(小林 祐司) 
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。「農」を通したまちおこしの研究も進めている。
★昨年は、途中でホッカイロが切れてしまい、実際の寒
 さ以上に、「寒~!!」と叫んでました。今回は、準
 備万端。靴底のカイロも装着してます。(^^) 
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■ 地域再生行脚100 -No.51-
    ~リーダー創出が全て~   京都府 城陽市
こんにちは、杤尾です。本日の行脚は、京都市は金糸で
有名な町、城陽市からお伝えいたします。
、、、とはいっても、本日お伝えしたいことは、その地
域の特産物や地形風土ではありません。簡単に言ってし
まえば、、、
「リーダーの重要性」
です。では、どんな人がリーダーでどういう特徴がある
のか、城陽市で見つけたリーダをちょっと見てみましょ
う。
■ 奇跡の役人
よく、改革に成功したリーダーを奇跡に役人、などとも
てはやす風潮がありますが、実際にお会いしてみると、
ああ、こういう人が役場出身のリーダーになるんだ、と
実感します。
その方は、城陽市で主に財政改革を担当していたのです
が、その手腕たるやすごい。
行政が担当することで高コスト体質であった、ゴミ処理
業務やや給食業務を次々に外部化。
ついにはそのコストを5億以上引き下げます。これは市
の財政の5%にも及ぶというから驚きです。
この業務、コンサルタントの目から見れば、「民間企業
のトップダウンならばまあどうにかなる」
というのが正直なところです。
弊社の創始者であり、現在の最高顧問でもある船井幸雄
の言うように
「企業も地域もトップで99.9%が決まる」
からです。しかし市長でもなく、市民でもなく、役場の
職員という、企業で言えば一般のサラリーマンからこの
心意気が出てきている、というのが重要なところです。
考えてみれば「奇跡の役人」の「奇跡」とは何をさすの
でしょうか。おそらくそれは、役人というサラリーマン
であり、大きなインセンティブもない中で、こういった
仕事に心の底からとりくめる、そういった心意気そのも
ののことを言うのではないでしょうか。
■ リーダーの重要性
よく、マチ・ムラのお手伝いで色々とお話をしていると
最後にいきつくのは、、、
「まちおこしで一番重要なのはなんか???」
という素朴な疑問です。
色々と人によって答えはありますが、私はこれまでのコ
ンサルティングや行脚の経験から迷わず
「それは、リーダーです。」
と答えています。
もちろん、理論的に言えば、様々なまちおこしの要素は
あり、可能性が大きい町も小さい町もあります(船井総
研では、よく「自然」「産業」「人文」の弁図を描きま
すが、それはまた後日)。
しかし、はっきり申し上げれば、いかなる地域にもまち
おこしに必要な強い長所は生まれながらにしてもってい
ます。
ただ、問題はその長所を進展させるために地域をひとつ
にまとめるリーダーがいないこと。結局はこれに集約さ
れてしまいます。
■ まちにひかりを、地域にリーダーを
では、リーダーを作るためにはどうすればよいのか?
実は、その問いに対する明確な答えはありません。様々
な地域にリーダー候補がいる。しかし、なにか足りない。
そこをマーケティングやマネジメントの要素からサポー
トして、リーダー候補にリーダーの機能を十分に発揮し
てもらうのが、我々の仕事でもあります。
そのために行脚を繰り返し、地域クリエーターの原点を
探る作業を続けています(よろしければ参考に!!)。
◆ 地域クリエーターの履歴書:
⇒ http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html#a-rep-001
まちの成功は、リーダーにある。この定理におそらく
間違いはありません。一度、自分のまちのリーダーを
見直し、その要素を一つ一つチェックする。
そして、足りないところをサポートする方法を考える。
これこそが、あなたのまちを活性化させる大きな一歩に
なるのではないでしょうか。
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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