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───全国のまちおこしを応援する注目メルマガ!──── ┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓ │週││刊││ま││ち││お││こ││し│ ┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛ 第199号 発 行:株式会社船井総合研究所 事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司 E-mail:info@machiokoshi.net ────────────────── 1,896部発行─── ●○●○「週間まちおこしHP」○●○● http://www.machiokoshi.net/ これまでのメルマガ情報に加え地域ブランド創造チームの 情報が大幅にプラスされました。 ★1.百行脚レポート ⇒ メルマガだけではお伝えでき ない情報が満載。隠れた成功事例も多数レポートします! ★2.190号を超えるメルマガ・バックナンバーあり! ◆http://www.machiokoshi.net/◆ ***************************************************** 今週のコンテンツ ■ 今週のまちおこし─『 観光客を流し込む 』 ■ 地域再生行脚100 -No.49- ~一村一社運動の開始~ 京都府 和束町 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ 観光客を流し込む こんにちは、小林です。伊勢神宮の「おかげ横丁」に いってきました。といっても別件で調査をしている最中 に1時間ほど立ち寄ったという程度ですが、いや驚きま した。平日なのに、とにかくすごい数の観光客。まるで 都心部の新宿駅あたりを歩いているようでした。しかし わずか1kmほど手前の駅や商店街に観光客はほとんど いません。直前まで「いや~、伊勢市はずいぶん静かな ところだ」と、朝から動向した方と話していたほどです。 一体何故こんなことがおこるのでしょうか。 おかげ横丁は、有名な「赤福」が、「300年間近く 商いを続けてこれたのも、お伊勢さんの『おかげ』です」 ということで、平成5年に誕生させたものです。約27 00坪の敷地内に土産屋から飲食店、雑貨屋までがぎっ しりと並び、多くの観光客が随時押し寄せる一大観光地 になっています。おかげ横丁に観光客が集まる理由はさ ておき、ほんの少し離れた場所に全くといっていいぐら い人が流れないのは、何ともさびしい気がします。 言ってしまえば、これは地元にとって明らかにチャン スロス。せっかくたくさんの観光客が目の前まで来てい るのだから、何としても自分たちのところまで足を運ん でもらう必要があります。 よくまちおこしのご支援をしていて、「この施設とこ の施設は客数に差があるので、うまくリンクさせなきゃ」 と言われます。そんなときは「互いに連携した販促活動っ てやってます?」と聞きますが、やってたら当然集客に 差は出ないので、当然のごとく「あまり行なってません ね。」と返ってきます。「じゃあ、早速。」ということ になります。 何も難解な事をする必要はなく、それこそスタンプラ リーや共通割引券から始めてもよいと思います。ただそ の際に必ず互いの価値を精一杯アピールする必要があり ます。それもこれでもか、といぐらいに。最近のご支援 で、徹底的に自分たちの価値の洗い出したら、全部で4 0個くらい出てきたことがありました。「自然がいっぱ い⇒どんな自然?⇒都会では想像もつかないほどの自然 ⇒例えば?⇒信号が目の前の高さに見えるほどの雪がふ る自然」といった具合に、それこそ謎解きでもする感覚 で進めていくと、たくさんの付加価値情報が抽出されて きます。今年は積雪が多くご苦労をされている地域もあ るので、あまりよい例ではありませんでしたが、こうい ったやりとりにはまちおこしのヒントが必ず含まれてい ます。 伊勢を例にあげましたが、目の前までそれこそ何万人 の観光客が来ているケースはたくさんあると思います。 どうか観光客の流れを地元まで引き寄せ、うまくまちお こしにつなげたいものです。(小林 祐司) ————————————————- ○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して いる。「農」を通したまちおこしの研究も進めている。 ★出来たての赤福餅を食べました。そういえばお菓子単 品の売上だと全国一位だそうです。やはりすごい。ちな みに2位以下は白い恋人など北海道勢が続くとのこと。 (^^) ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ 地域再生行脚100 -No.49- ~一村一社運動の開始~ 京都府 和束町 本日は、47号に引き続き、新しいまちおこしの原動力 獲得方法を場所を変えまして、京都の和束町からお伝え します。 「まちおこしをどうにかして自力でやりたい、、、?」 そんな願いをよくマチ・ムラの方から頂きます。しかし 今はサポーターの時代。どれだけ有力なサポートを 得られるかにこそ力を注ぐべきでしょう。 47号では、観光客を魅了し、サポート化してしまった 峩々温泉の事例をご紹介しましたが、今回の和束町は企 業を味方につけようとしています。 ■ 宇治茶にもっと光を!!! 和束町、この町はなんといってもおちゃ、オチャ、お茶。 「城陽市からの細い山道をぬけると、、、、 そこは茶畑だった!!!」 というフレーズがでてきてしまいそうなほど、見事なお 茶畑がひろがる地域です。国内旅行と国外旅行がほとん ど値段の差がなくいける時代。そんな時代でも日本を代 表するお茶を、こんなにも豊かに魅せてくれる地域なら ば十分に競争力を持ちます。 ■ 今、求めているのは企業の力!!! 「実は、宇治茶の生産の60%はうちなんです。」 この言葉を町長さんから聞いたとき、正直驚きました。 諸国行脚をしている私でさえも、和束町のブランドは知り ません。つまり一般には、まだほとんど知られていないの です。なぜでしょうか? 色々と商品を見せていただきましたが、どうも魅せ方がた りないのです。お茶自体は、本当にびっくりするくらいお いしいのに、「買いたい!!」と思わせる仕組みが足りな い。実は、世の中には素晴らしい商材をもつ地域がまだ山 ほどあるのに、マーケティング不足というつまらない(非 常に重要ですが!!)で。眠り続けている地域がおおいの です。 そんな話をしていると、町長から、 「そうなんですよ、杤尾さん。でも実はうちでもそういっ た試みをはじめているんです。」 というお話とともに、成功商品を見せていただきました。 その商品とは、ホテルのフランス料理に和束のお茶をふん だんに使った フレンチ懐石」 この料理は、和束のお茶の素晴らしさと、リーガロイヤル の料理力、そして企業としてのその魅せ方がまさに、合致 した素晴らしい商品でした。売上も予想を大きく上回り、 1000食の予定が1300食もうれたとか。本物の力を 感じます。 和束町では、今後も企業との協力体制をより深めていくた めに事業を開発するとのこと、将来に期待がもてます。 ■ 企業の力をまちおこしに!! 繰り返しになりますが、これからのまちおこしはまちの人 だけでやるものではありません。外の力をもちいてこそ、 本当にまちおこしは成功するのです。ヨソモノ、バカモノ、 ワカモノがまちを救う。自分の地域に思いをかける企業探 しをはじめるのも、またまちおこしへのスタートだと思い ます。(杤尾圭亮) ————————————————— ○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ) 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。 これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが し続け、多くの地域の活性化に携わっている。 現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元 の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結 型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて いる。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
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