第179号 熱い想いが生み出すパワー

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  第179号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 1,994部発行───
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        今週のコンテンツ
■今週のまちおこし─『 熱い想いが生み出すパワー 』
■地域再生行脚100 -No.29
      ~ 群言の魅力 ~ 島根県 石見銀山
■船井総研からのお知らせ
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■ 熱い想いが生み出すパワー
 ご無沙汰しております。145号以来の執筆になる大嶽
(おおたけ)です。最近、一つの大きな出会いがありまし
た。それは、埼玉県飯能(はんのう)市を中心に活動して
いるNPO団体です。
 出会いのきっかけは、私の上司から「お前と同じ想いを
持った人物に会いたいか」と誘われて参加した会合でした。
その時にいた人物こそ、現在のNPOのK理事長とO副理
事長です。2人の飯能市に対する想いは私の予想を大きく
越え、大好きな飯能のために現在考案中の活動をどう具現
化できるか、それを通じてどのように飯能の市民が地元に
誇りを持てるようになれるのか、どうしたら他の地域から
羨ましく思われる街に出来るのかということを、自分達が
出来る範囲の中で常々探し求めているのです。そんな中、
NPOを立ち上げようという話が出てきました。
 こんなにも熱く地元を語る人物とであったことがなかっ
たせいか、大きな衝撃を覚えつつも、これまで味わったこ
とのない居心地の良さを感じていました。また、自分がこ
の街を好きになろうとしているのを肌で感じるのが分かり
ました。
 その後、2人以外にも現在の理事の方々にお会いしてき
ましたが、全ての方が2人と同じような想いを持っていま
す。飯能を語り始めれば、もうノンストップ状態です。そ
れからというものの、気が付けばこのメンバーに会うこと
が楽しみで仕方なくなっていました。そしてその時に感じ
たのです。
「個々の熱い想いが組織へと転換したとき、きっと大きな
パワーを生むであろう」
この言葉は、サッカー・スペインリーグの有名チームであ
る「レアル・マドリッド」に用いられたりしますが、この
NPOの場合は、それとは全く異なります。大切なのは、
「気は技を制する」、ということなのです。
 飯能市は人口81,000人、池袋から特急で40分の
ところにあります。緑に囲まれた空気と水が綺麗な街です。
話によると飯能市の7割が山だそうです。しかしそんな素
晴らしい自然環境があるにも関わらず、現在では若者の流
出は増加の一途を辿るばかりです。
                
 そのような背景もあり、現在このNPOはメイン事業と
して、飯能の若者の流出を防ぐために「若者を中心とした
ベンチャー企業支援活動」を行なっています。まだスター
トしたばかりではありますが、きっと個々の強く、熱い想
いが、今後の飯能市を変貌させていくことでしょう。
                  (大嶽 広展)
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○執筆者紹介 大嶽 広展(おおたけ ひろのぶ)
地方のショッピングセンターや商店街の活性化にも携わり、
そこで培ったノウハウと数理マーケティング手法から、最
近ではまちおこしに関連した業務を手がけている。
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■ 地域再生行脚100 -No.29-
     ~ 群言の魅力 ~    島根県 石見銀山
こんにちは。地域ブランド創造チームの杤尾です。今週の
まちおこしは、次期世界遺産候補として名高い、中国地方、
島根県は石見銀山からお送りします。
  ★☆★☆   石見銀山の様子   ★☆★☆
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
 http://www.machiokoshi.net/100angya/angya020.html
石見銀山、その魅力はどこにあると思いますか。
銀山、自然、それとも特産品???
いえいえ、それはまち全体がかもし出す、なんなく感じる
雰囲気にあります。国土交通省が認定する観光カリスマ、
石見銀山に本拠地を構える石見銀山生活文化研究所の松場
氏によれば、その魅力とは群言の魅力です。
 【魂を持つ小さきものの声の集合 -群言-】
では、石見銀山の持つ魅力「群言」とはなんでしょうか。
それは、権力者が発する圧倒的な力を持つ「一言」に対し
て、小さく、しかし魂を持つ何者かが発する声の集合を指
します。具体的にまちおこしに落し込むと以下の通りです。
これまで特集してきた多くのまちおこし成功事例は、圧倒
的な一品、もしくは一つの魅力を鍛え上げることによって
成功してきました。しかし石見銀山では、あえて力のある
特産品を作らないことで、一つ一つの魅力が折り重なって
できる、「群言」的な魅力をつくりだすことに成功してい
ます。例えば、石見銀山では訪れなければ出会えない感動
が数多くあります。ふとした瞬間に目を奪われる街角の風
景、電気や水道ガスを一切使わない古民家など、ガイドに
のっていない驚きがいたるところで私たちを待っています。
石見銀山では、時間をかけて小さな魅力を一つ一つ再現す
ることで、集中的な力によって形成される一品に匹敵する
何かを手に入れたのでしょう。
   【群言のチカラ -継続するまちおこし-】
では、多くの一言型のまちおこしに対して、群言型のまち
おこしの魅力とはどこにあるのでしょうか。それは継続性
にあります。一言型のまちおこし。比較的短期間で完成す
るこのまちおこしは、良くいえば、関わった人の思い、考
え、思想といった魂がこめられています。
しかし裏を返すと、一言型の施策には関わった人々、特に
リーダーの個性が反映されすぎているため、なかなか後継
者に受け継がれない、という特徴があります。これまでに
紹介したまちおこしのいくつかも、その世代交代時には大
きな困難に直面しています。これに対して、群言型のまち
おこしは、魂のこもった施策の一つ一つが集合するため、
その個性は多様になり、多くのものを受けいれる環境を形
成します。20年をかけて成長した石見銀山がいまなお、
発展し続ける理由も今だに多くのクリエーターをひきつけ、
許容する魅力がそこにあり続ける点にあります。
まちの特徴として、目に見えない雰囲気や環境、土壌に注
目し育てていく石見銀山スタイルは、従来の一品一村運動
などからすれば、若干イレギュラーなまちおこしといえる
かもしれません。しかし、その目的は石見銀山ならではの
「雰囲気」という独自固有の長所に注目した、長所伸展で
あることに間違いはありません。
従来型のまちおこしは、その明確なコンセプト設定におい
て今後も多くの地域で試みられることでしょう。しかし、
まちおこし同士の競争そのものが激化する中では、目に見
えない何かに目を向けることこそが必要になっているので
はないでしょうか。(杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
現在は、行脚によって得られた成功ノウハウを各地域にお
いて実践するために日本全国を飛び回る日々を過ごしてい
る。その成功ノウハウの定着・浸透の手法には定評があり、
多くの顧客から支持を得ている。
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■ 船井総研からのお知らせ
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~関東圏の「農園」・「貸し農園」を運営されている方
メルマガ「週刊まちおこし」で紹介してみませんか?~
「うちの農園を自慢したい!、紹介したい!」という方が
いらっしゃいましたら、下記までお気軽にご連絡ください。
 船井総研スタッフがご訪問させていただきます。もっと
参加者を増やしたい、事業性を高めたい、満足度を高めた
い、などなど自慢話・紹介話以外の話題も含めて、色々と
お聞かせください。
・お問い合わせはお気軽に ⇒ TEL:03-6212-2930
  ⇒ e-mail:info@machiokoshi.net
  まちおこし編集長(小林)までどうぞ。
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