第176号 基準をいつにするか

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   第176号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
──────────────────── 1,992部発行───
          ◆◆ お詫び ◆◆
いつもメルマガ「週刊まちおこし」をご購読いただきまして、
誠にありがとうございます。先週、第175号についてです
が、タイトルと本文に「島根県 境港市」と記載してご紹介
をいたしました。しかし、「鳥取県 境港市」の間違いでした。
 鳥取県、島根県の皆さまをはじめ、読者の皆さまとご指摘
をいただいた皆さまには、深くお詫び申し上げます。ご迷惑
をお掛けいたしました。(小林 祐司)
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          今週のコンテンツ
■今週のまちおこし──『 基準をいつにするか 』
■船井総研からのお知らせ──────
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◆今週の百行脚レポートは、お休みいたします。
                  ご了承くださいませ。
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 ■基準をいつにするか
 こんにちは、小林です。お盆を迎えました。民族大移動とい
う言葉が聞かれる程、この時期は消費者が旅行やレジャーにで
かけますが、観光振興によるまちおこしを進めるところは、今
が年間でも有数の集客数となるはずです。
さて、そんなお盆真っ最中のこの時期ですが、先日ちょっと気
になる光景を見ました。調査で高速道路を走っていたときのこ
とです。そのときは正直メチャメチャ急いでいたのですが、目
的地への最寄インターチェンジで降りようとしたら、何と大・
大渋滞。本線はそれなりにスムーズに流れていたのですが、料
金所のところが、本当に全く動けないほどに車の列が並んでい
ました。それも何キロメートルも。渋滞の密度に関心しながら
も、「結局インターチェンジが、年始年末やお盆の交通量に対
応していないんだろうな。」と思いました。
 さて、ここで皆さんに質問があります。「では渋滞回避のた
めにインターチェンジの料金場の規模を広げる必要があるか?」
ということです。これは基本的には、次の考え方によって答え
が変わってきます。
◆考え方1⇒ お盆や年始年末など、お客さまが一番多い時期
 を重視する
◆考え方2⇒ お盆や年始年末は、長い一年間に数回しかやっ
 てこないので、それよりも普段の平日や土曜日、日曜日を重
 視する
 考え方1の場合、年始年末などピーク時にやってきたお客さ
まは混雑を体験することなくスムーズにサービスを受けられま
す。しかし、お客さまを受け入れる側はピーク時期以外におい
ては、お客さまが少ないにもかかわらず、年間のほとんどの時
間、設備がピーク時の規模に合わせてあるために使われないま
まの設備を維持・メンテナンスする必要が出てきてしまいます。
 考え方2の場合は、普段の平日や土日に設備規模があわせて
あるため、年に数回のピーク時には、混雑やクレームを体験し
なくてはいけません。しかし、それ以外のほとんどの日々は、
設備とコストが無駄や負担になることはありません。
 2つの考え方は、まちおこしでも頻繁に出てくる課題です。
開発する観光拠点の規模や、その後の運営コストなどは、年間
のどの時期に主眼を置くかで変わってきますし、間違った設定
をすると、その後はずっと不具合を抱えたまま走りつづけねば
ならなくります。これはコンサルタントの仕事をしていても非
常に悩むところです。
 一般には、市場調査に基づいた事業収支シュミレーションを
実施して、規模設定を進めるのですが、ここのところまちおこ
しのお仕事を頂く中で、観光拠点をつくるお話が多くなってい
ます。いつも思うことですが、今日ご紹介した考えに細心の注
意を払いつつ、最適規模を設定し、全国のまちおこしに寄与し
ていきたいと考えています。(小林 祐司)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワードに
業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコンサルティ
ングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走している。現在は
「農」を通したまちおこしの研究も進めている。
◆調査で真夜中まで走り回ってました。最後の調査対象を終え
たときには、喜びとともに熱も出てしまいました。
 また夏風邪? 
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■ 船井総研からのお知らせ
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  まちおこし編集長(小林)までどうぞ。
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