第170号 農村女性の企業が熱い!

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   第170号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2932 小林 祐司
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        <<<今週のコンテンツ>>>
■今週のまちおこし── 『 農村女性の企業が熱い! 』
■ 地域再生行脚100 -No.21
            ~沖縄時間を知る~『沖縄』
■船井総研からのお知らせ
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 ■ 農村女性の起業が熱い!
 はじめまして、大林 遥(はるか)と申します。地域にはいろ
んな「まちおこし」がありますが、中でも農村女性の起業に強い
関心を抱いています。今回は今とてもホットともいえる農村女性
の企業についてお話したいと思います。
 
 農村女性の起業とは地域農産物の販売など、農業分野での女性
の起業のことで、昨年では全国で8700件とこの7年間で倍増
しています。おそらく皆さんの周りでも特産品の加工や朝市での
直売、地域の農産物を活かしたレストラン経営など、食品加工や
販売・流通の場面で地域の女性が活躍していることがあると思い
ます。この起業は一般の「起業」とはやや異なる特徴があります。
 1つは起業しているのが農村の中年女性であるということです。
多くの農村女性は農業や農産物の加工に関するノウハウはたくさ
ん持っていますが、経営に関する知識はほとんどない場合が多い
です。それでも1000万円以上販売している団体もあります。
さらに若い人が起業するのではなくて、50~60歳代の女性で
す。もう1つは、グループで起業しているということです。もと
もと地域の婦人会や農協婦人部、生活改善グループで活動してい
た気の合う女性たちが、地域の味を残す活動をしたいという想い
で取り組んでいたら、周りから高い評価を得るようになったとい
うことです。また近年の傾向として、グループ経営の成功に追随
した形の個人経営の増加がみられます。
 今までヒアリングにうかがった団体の1つに長野県東御(とう
み)市の「北御牧(みまき)村味の研究会」があります。50名
ほどのメンバーで主に豆腐、おやき、パンなどを作っています。
子供たちにおいしく安全なものを食べさせたいとの思いから原料
はすべて地物にこだわっていて、豆腐の原料の大豆は地元農家に
生産してもらい買い取っています。地物への強いこだわりという
面は、生産量が落ち込んだ年や今後生産者が減少していったとき
には問題となりますが、大手メーカーにはできないことの一つで
す。逆に大豆の生産が多かった年には余剰の大豆でお醤油を作り
地域の各戸に配布していました。こうしたきめ細やかなサービス
とこだわりができるのは、農村の変遷の中で生きる主婦であり、
母である女性たちならではであると感じます。地域への熱い思い
を抱いている女性たちに出会うたびに、そこでの「味」が忘れら
れないものになっていきます。
 まちおこしと「食」は密接に結びついています。それを担って
いるのが主に農村女性の起業である場合も多く、地域の中での存
在感の大きさを知ることができます。行政も地域の活性化を女性
たちの活動に託しているケースも見かけるようになりました。女
性の起業に着目してまちおこしをみると、まちおこしの新らしい
要素を見る事ができるのではないかと思います。(大林 遥)
 
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○執筆者紹介 大林 遥(おおばやし はるか)
 入社以来、温浴施設の開発、リニューアルに関する業務活動
を行っているが、実は地域の「農」や「女性起業」についての
造詣が深く、今回「週刊まちおこし」初執筆。明朗快活な若手
のホープとして日夜仕事に打ち込んでいる。(上司談)
 
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■ 地域再生行脚100 -No.21
             ~沖縄時間を知る~『沖縄』
こんにちは。古川です。行脚21は、沖縄です。     
沖縄県というのは、本当に沖縄時間という独自の時間が流れてい
るように思います。それは、ゆっくりした時の流れです。スロー
ライフという意味でもありません。自分たちの独自のペースであ
せることがない限り、急がないという生活スタイルです。ある沖
縄の方に「1泊2日で帰るのはけしからんな(笑)」と言われま
した。「ゆっくりとのんびりいこうよ」という独特の時間が流れ
ているように思います。台風が来たら休めばいいんですと言われ
ました。
さて、今回は沖縄県の某大学講義のゲストスピーカーとして話す
機会がありました。そこで伝えたことのひとつで「経営コンサル
タント」の仕事を「情報貿易」であるという比喩を用いて説明し
ました。
貿易、例えば輸入というのは、外国から日本に商品を購入して、
国内で売るわけですが、輸入する側にはない、一種の「差」があ
るからお金を払って自分のモノとするわけです。対して、輸出と
いうのも、そうですね。そこで、我々のようなコンサル業という
のは情報を貿易し、加工して企業の再建や売上向上のお手伝いを
するということをしているということで、「情報貿易」と表現し
ました。それは「地域差ビジネス」「時間差ビジネス」とも表現
できるのです。
例えば、沖縄の物産が、東京では高いお金になります。地域差が
ビジネスになるのでしょう。しかし、その地域差ビジネスも段々
とインターネットの普及により、垣根が低くなりました。誰もが
全国、いや世界へ情報を発信できるので、生産から商品化・発送
まで自分たちの地域でできるようになりました。徐々に地域差が
なくなっていき、東京も沖縄も近くなっているのは事実ですね。
そのときの講義で、一人の学生に声をかけて、沖縄好き?と尋ね
「東京好き?行きたくないか?」と聞いてみました。すると「沖
縄が好きです。東京はゴミゴミしてていやですね。」と即座にい
われたのです。よく聞くと、沖縄出身の方は学生の半数が本土に
行っても、そのうち8割りは戻ってくるそうです。歌手のオレン
ジレンジも沖縄出身ですが、活動拠点は地元だそうです。そんな
沖縄人は、いつも「自分の地元が大好き」というのが全面に出て
いて、不思議な時間の流れで生活のリズムを体に宿しています。
不思議な時間の流れというのが、アクセク働いている私の時間の
ほうなのでしょう。本土時間とでもいうのでしょうか。10泊し
て初めて沖縄がわかるという某教授のお言葉が痛く身に染みまし
た。沖縄時間を体感せずに、情報貿易をすることも、この時代で
は「差」を生むことが難しいですね。これは、逆にいい傾向なの
でしょう。
地元が大好きであればあるほど、東京空間と比較する時空がゆっ
くりと動いているように思います。基地の存在は反対するが、そ
の基地の雇用があるから沖縄県人が暮らせるという矛盾を抱えな
がら、本当の沖縄の幸せというものを考えていくことは、全国民
の関心となるべきでしょう。そのとき本当の意味での沖縄時空間
が流れるように思います。(古川大輔)
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。今年度から大学
院時代の専門を活かしながら、地域ブランド創造チームを創設。
現在「名もなき市町村のブランド化戦略」に挑戦しており、常
に「持続可能」と「利潤追求」の2つのテーマを追求している。
特に、林業・山村の活性化と、国内の材木需要の掘り起こしに
全国を奔走している。   
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