第164号 できる方法を考える

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   第164号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2932 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
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        <<<今週のコンテンツ>>>
■今週のまちおこし── 『 できる方法を考える 』
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 ■ できる方法を考える
 こんにちは、小林です。今日から改正温泉法が施行されまし
た。世界有数の温泉大国であり、温泉がまちおこしとも密接に
絡んだ地域が多いだけに「さぁ大変だ」という意見をよく聞き
ます。しかしこれを機会に、より観光客にアピールできる表示
方法を考えているところもあって、大分県別府温泉などは様々
な課題はあるのでしょうが、単なる法で義務付けられた温泉表
示に留まらず、「温泉カルテ」という消費者にわかりやすい表
示方法で集客を伸ばす努力をしています。集客が難しくなると
いう意見も聞こえ、変化に戸惑うところも多い温泉法改正につ
いて、こういった動きは評価に値すると感じます。
 まちおこしの仕事をしていてもどうしても現状を変えねばな
らないことがあります。それも色んな立場が複雑に絡み合った
やっかいな現状をです。たいてい変えられないだけの強固な理
由があって、いつまでも話が進まない事が多いのですが、こう
いった状況を打破するのは決まって「じゃあ、どうすればでき
るんだ?出来る方法は何だ」という前向きな一言です。
 ご存知の方もいると思いますが、明治時代の話でこんな例が
あります。琵琶湖からトンネルを掘り、京都へ水を供給させよ
うとする計画(琵琶湖疏水事業)があって、行政は工事を日本
の技術で実行しようと考えていました。しかし水を引くには非
常に長いトンネルが必要で、しかも途中一度も中継点がないた
めに入り口と出口を正確な直線になるよう掘り進めないと目的
の場所に水を引くことはできない、といった難しい問題に直面
しました。当時来日していた海外の土木技術者は「これだけ長
距離のトンネルを掘るのは、今の日本の技術では到底無理。で
きっこない」と言い切ったそうです。
 しかしこの発言に反発した一人の若い日本人技術者がいまし
た。田辺朔朗というその人は「長い直線トンネルを掘るのが無
理なら短くすればいい。中継点がなくて長いトンネルになるの
なら中継点を作ればいい。地図の直線上に竪穴を掘り、そこを
基点に掘ればトンネルひとつあたりの長さは短くなるではない
か。これなら絶対に日本の技術でも可能なはずだ!」と日本技
術による工事を断行しました。結果、当初は不可能とされた疎
水トンネルは見事に完成。平成の世になった現在も水の供給を
続けています。日本の技術レベルでは不可能と言った外人技術
者は「日本人は模倣性だけでなく、独創性を持っている!」と
完成したトンネルを目の前に絶賛の言葉を残したほどです。
 これこそ発想を狭めず、出来ない理由を並べるのではなく、
どうすれは出来るかを模索する考え方だと思います。Jリーグ
を創世期から引っ張る川渕氏はかつて、組織づくりを進める中
で現状に留まろうとする方々に対し、「前例がないと言う者は
100年たっても前例がないと言う。」と強く批判した後に改
革を断行した事がありましたが、出来ない理由を言い続けるの
ではなく、どうすれば出来るかを考えなければ何事も進まない
のはいつの時代も同じです。まちおこしに限った話ではありま
せんが、皆さんが今難しい課題に直面しているならば出来る方
法を見つけ出し、見事突破していって欲しいと思います。
                       (小林祐司)
 田辺朔朗関連サイト
⇒ http://www.joho-kyoto.or.jp/~retail/akinai/senjin/tanabe.html
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワードに
業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコンサルティ
ングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走している。現在は
「農」を通したまちおこしの研究も進めている。
 
 新幹線で原稿を書いてました。途中でパソコンのバッテリー
が切れてしまった・・・(-_-)。
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■ 地域再生行脚100   ~まちづくり 次の発展~
        -No.15『長野県 小布施町』-
 こんにちは、地域ブランド創造チームの杤尾です。本日の地
域再生行脚15では、長野県小布施町からお送りいたします。
小布施といえば、古きよき町並み、またオブセッションなどの
施策で非常に有名な場所ですね。私も100行脚で二回も訪れ
ました。
↓↓↓↓行脚当時の様子はHPを参照して下さい!!↓↓↓↓
http://www.machiokoshi.net/100angya/angya013.html
 今回はその二回目、小布施町の新町長、市村良三さんへのイ
ンタビューを中心にお伝えします。
  テーマはズバリ、まちづくりの 次の発展段階!!!
 簡単に言ってしまえば、ある程度のまちづくりが成功したあ
とにどうやってそのまちづくりを発展させるか、というお話で
す。例えばよくいわれることですが、まちづくりでは、まちづ
くりに成功した後がより大きな問題になるといいます。つまり
同じ目的と目標をもって町の人が一体となって取り組むことが
まちづくり、なのですがその成果配分が新しい問題を生む
ということです。立地や業種によってまちおこしの効果は様々
に変化します。例えば、メインストリートに面したお土産屋さ
んと裏通りのお土産屋さんではまったく受け取る果実が変わり
ます。もちろん、みんな満足してくれれば良いのですが、やは
り同じようにがんばってきたのに、最終的な成果が異なる、と
いうのは納得できない人が多いようです。実際そのために、う
まくいきかけたまちおこしが途中でうまくいかなくなる、とい
う例も多くみられます。
 さて、話を小布施にもどしましょう。町長いわく、小布施は
町並み地区は、活性化に成功したといいます。しかし、そのた
めに、まちおこしの中心地区とその他の地区での意識の差が大
きくなりつつあるとも言われています。そこで、町長は今後、
これまで民間主体であったまちおこしに行政がもうすこし関与
するようにし、小布施町全体でのまちおこしをすすめたいと語
ってくれました。
 例えば、地区を決め、必ず月に一度役場職員を地区に派遣す
るという構想があります。町長はそうすることでと、机の上で
は見えなかった、町の生の意見が聞けるのではないか、そうい
った意見こそが、施策の基本となるのではないか、と語ってく
れました。役場職員がより積極的に町に繰り出す役場!!!!
考えるだけでも熱気が伝わってくるようですね。
 ヒアリングの最後に、町長は小布施の町の写真をみせてくだ
さいました。その写真は、古い古い小布施の写真。まだ街灯が
ない時代なのですが、なんと町には街灯のかわりに灯篭が一定
間隔でたてられているではありませんか。当時の小布施の豊か
さを象徴する写真をみながら、町長は小布施全体をこのように
したいとおっしゃっていました。
 もともと非常に高い文化力を持つ小布施ですから、その地に
息づく人々には必ず独特な地域のDNAが根付いているはずで
す。その小布施のDNAにかけながら次のステージを目指す。
そんな姿に、小布施の将来の明るさ、そしてまちおこしに成功
した地域のあるべき姿を垣間見た気がしました。
                    (文責:杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームに志願し、創設に
情熱を注ぐ。現在は、地域再生行脚100を実践し、成功事例
を求めて全国を渡り歩く武者修行中。その成功ノウハウの定着
・浸透の手法には定評がある。
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