第159号 「したい」ではなく「する」

────── 読者数日本一のまちおこしメルマガ ──────
   ┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓
   │週││刊││ま││ち││お││こ││し│
    ┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛
   第159号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-5434-7656 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
──────────────────── 1,908部発行───
*****************≪ 緊 急 告 知 ≫*******************
●○●○ついに「週間まちおこしHP」リニューアル!○●○●
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
≪≪≪≪≪≪  http://www.machiokoshi.net/ ≫≫≫≫≫≫
みなさまこんにちは!!!地域ブランド創造チームの杤尾です。
今日はとてもうれしいお知らせをお届けにあがりました。
 
な、なんと、本日4月19日にHPを大幅リニューアル致しまし
た。これまでのメルマガ情報に加え、地域ブランド創造チームの
情報が大幅にプラスされます。主な目玉は以下の二点です。
★1.百行脚レポート★
毎度おなじになった100行脚レポート、メルマガだけではお伝
えできない情報が満載です。隠れた成功事例も多数レポートしま
すので必見です。
★2.メルマガ・バックナンバー★
150号を超えるバックナンバー全てを閲覧していただけます。
一週間、いや一ヶ月くらいかけて、じっくりとコンサルの視点か
らみた地域づくりを体感してください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
≪≪≪≪≪≪  http://www.machiokoshi.net/ ≫≫≫≫≫≫
***********************************************************
        <<<今週のコンテンツ>>>
■今週のまちおこし── 「したい」ではなく「する」
■通算150号達成記念!新連載「地域再生行脚100」
             -No.10『宮城県 鳴子温泉郷』
■船井総研からのお知らせ
──────◆◆セーラさんが5月に経営勉強会にて講演◆◆
──────◆◆「農園」取材先募集・第1弾!◆◆  
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ 「したい」ではなく「する」
 はじめまして。船井総研の高井と申します。初めて投稿させ
ていただきます。
 さて、早速ですが船井総研はコンサルティング会社です。そ
の業務はお客さまの業績アップのためのアドバイスをすること
です。
 直接的に業績アップをすることが仕事ではなく、そのための
アドバイスをすることが私達の仕事です。魚釣りでいえば、ク
ライアントが「鯛が釣りたい!」といえば自分が鯛を釣ってあ
げるのではなく、鯛の釣り方を教えることです。
 そんなコンサルティング会社の社員をしていて気をつけなく
てはいけないのが「コンサル病」という病気にかかることです。
コンサル病とは何かというと、アドバイスをするという業務が
体に染み付いてしまい、実際のビジネスシーンでも提案やアド
バイスはするが、まったく行動がなく、実質的には”なにもし
ない”というクセがついてしまうことです。
 昔の言葉にこんな言葉があります。
 ”拙速は巧遅に勝る”
―スピードが早くて下手ほうが上手くても遅いということに勝
 つという諺です。
 昔のようにビジネスのスピードが緩やかな時代は、考える時
間が多くとれたのかも知れませんし、またその方がうまくいっ
たのかも知れません。しかし、今のようにビジネス環境が猛烈
なスピードで変化している時代には「まずは動くこと。そして
考えること」が必要なのだと思います。
 この言葉を思い出したのは、長野県小布施町におけるまちお
こしの立役者である、セーラ・マリ・カミングスさんについて
知ったときでした。セーラさんについての経歴は多数の書籍や
他の稿に任せますが、全ての地方自治体が注目している「街づ
くり」の代表的な成功例の「Obusession」をその類まれなる行
動力で成功させた人です。
 ある時は国際北斎会議の小布施への誘致
 ある時は長野冬季五輪での英国チーム担当の優秀な随行員
 ある時は香港の超一流デザイナーとの直接交渉
 ある時は欧米人初の利酒師
 ある時は老舗酒造店の新酒開発担当者
 ある時はサロンイベント、「小布施ッション」の
                 プロジェクトリーダー
 そして、2002年日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞者
この全てをやってきた人がセーラ・マリ・カミングスさんです。
 セーラさんについての書籍や雑誌を拝見していると一つのこ
とに気がつかされます。全てのコメントが「○○したい」では
なく、「○○する」なのです。例えば今年の目標は?というと
「日本料理を覚えたい」ではなく、「日本料理を覚える」と答
えているのです。
 そしてその目標が決まると、どうやって?となんて考えるの
ではなく次の瞬間には動き出しているのです。
 「したい」ではなく「する」、「やる」。語尾がちょっと違
うのですが、後者のことばを使うとすぐに行動を考えます。そ
してこの言葉のクセ=思考のクセがセーラさんの行動力を生ん
でいるように思います。
 どんなに考えても実際の行動がなくては何も変わりません。
しかし多くの人が行動する前から考えすぎたがために、一歩も
身動きがとれないような深い「思考(熟考)のワナ」にかかっ
てしまっているのではないでしょうか?
 まずはセーラさんのように「○○したい」から「○○する」
に言葉尻を変えてみましょう。そうすると自然にアクションが
起こり、その直後には次への道が見えてくるのだとセーラさん
から学びました。(高井 宗也)
 ※セーラさんについて、もっと詳細に知りたい方は
  巻末の「 船井総研からのお知らせ」をご覧ください。↓
——————————————————–
○今回の執筆者紹介 高井 宗也(たかい むねや)
入社以来、小売業・飲食業・サービス業など50社ほどの企業
とのアドバイザリー契約や・プロジェクト型タスクに関わり実
績をあげてきた。
 現在はモバイル・通信をテーマとしてそのコンサルティング
領域を広げ、今回ご紹介している「次世代を担う方に!経営勉
強会『商経塾~funai22~』にも積極的に関わっている。
 好きなことばは「感動、感激、感謝をする人生を!」であり、
全て「感」ということばがつくことから「人生の三感王」を目
指している。 
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
 ■ 地域再生行脚100 ~危機が呼び起こす真の地域力~
      -行脚10 『宮城県 鳴子温泉郷』
 こんにちは、地域ブランド創造チームの杤尾です。さて本日
お送りする行脚10は、宮城県は、日本有数の温泉地、鳴子よ
り「危機が呼びおこす真の地域力」と題してお送りします。
 「鳴子」と聞けば、パッと思い出すだけでも、こけし、鳴子
峡、温泉という三つもの観光資源が思い浮かびます。鳴子は最
盛期には400万の観光客を集めていた程です。しかしバブル
崩壊後は観光客が激減。380万人を記録した平成5年からわ
ずか5年後の平成10年には230万人までにその数を減少さ
せています。
 町のキーマンヒアリングを行うと、不況や海外旅行への観光
客の変化などの様々な外的要因に加え、最盛期に町が確かに観
光資源にあぐらをかき、努力を怠っていたためではないか、と
いう回答が得られます。旅館同士の仲があまり良くなかったり
旅館と商工会、そして役場の連携もうまくいっていなかったと
ころが多いように思えます。
●危機に触発され、発見される町の真価
 しかし、このあまりにも大きな危機は確かに鳴子の目を再び
はっきりと目覚めさせてくれたようです。東北大学の研究室の
協力を得て、鳴子の新しいコンセプト
「町を歩けば下駄も鳴子」
 ⇒ http://www.bentenkaku.jp/yumeguri/geta.html
を開発。聞けば、この活動が結果として商店街と温泉旅館の仲
をとりもち、協力体制の礎を気付いたと言います。産学官連携
の理想的な形がここにあります。
 また町の勢いを補助するように役場職員が中心となり、構造
改革特区に「ツーリズム特区」の草案が練られ、平成16年に
は実際に特区に立候補しました。これは鳴子の古くて新しい三
本柱である、
1.農地所有者による市民農園の開設
2.小規模農地取得の実現
3.濁酒(いわゆる”どぶろく”)の小規模製造の実現
を機軸とし見事認定されました。
 特に現在注目を集めているのは、東鳴子町の見事な施策の数々
です。「湯治」と「農業」を組み合わせた施策はもちろん、金額
的には小規模ながら、竹を切り出しその中に火をともす「光の盆」
や間伐材を用い湯治客に名前入りの縁台をつくってもらう「縁台
なる計画」など、センス豊かな施策にあふれています。
 ⇒ http://www.hds-net.co.jp/higasinaruko/
 町は現在、様々なリーダー、スターによって施策の渦の中にあ
ります。民間、公的機関をとわず、地域を牽引するスターが多く
輩出されつつあり、完全なまとまりとはいかないまでも、確実に
他の温泉町にはない独自性と、活気が復活しつつあります。
 今はまだその結果が数字に表れる段階ではありませんが、そも
そも有力な観光資源を多数持つ鳴子が、それらに甘えることを止
め、本気を出して取り組んでいるとすれば、相当な地域の真価を
発揮するはずです。今後、鳴子の復活には注目する必要があるよ
うです。(杤尾圭亮)
——————————————————-
○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームに志願し、創設に
情熱を注ぐ。現在は、地域再生行脚100を実践し、成功事例
を求めて全国を渡り歩く武者修行中。その成功ノウハウの定着
・浸透の手法には定評がある。
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ 船井総研からのお知らせ
   ◆◆セーラさんが5月に経営勉強会にて講演◆◆
 ───────────────────────────
 次世代を担う方に!経営勉強会「商経塾~funai22~」
          ⇒ http://www.syoukeijuku.com/
 30代~40代の次代を担う経営者・経営幹部の方々を
 対象とした経営勉強会です。注目される旬のビジネスパー
 ソンをお招きし、総勢22名の講師陣で、今企業に求め
 られていることをお伝えいたします。
 ◇メルマガ「商経塾~next stage~」もどうぞ
 登録はこちら ⇒ http://www.mag2.com/m/0000152010.htm
——————————————————–
    ◆◆「農園」取材先募集・第1弾!◆◆
 ~ 関東圏の「農園」・「貸し農園」を運営されている方
   メルマガ「週刊まちおこし」で紹介してみませんか?~
「うちの農園を自慢したい!、紹介したい!」という方がいらっ
しゃいましたら、下記までお気軽にご連絡ください。
 船井総研スタッフがご訪問させていただきます。もっと参加者
を増やしたい、事業性を高めたい、満足度を高めたい、などなど
自慢話・紹介話以外の話も含めて、色々とお聞かせください。
・お問い合わせはお気軽に ⇒ TEL:03-5434-7656
  ⇒ e-mail:info@machiokoshi.net
  まちおこし編集長(小林)までどうぞ。
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇

地方創生セミナーのご案内

コンサルタントコラム

ページのトップへ戻る