第040号 よいお年を!

 いよいよ今年も残すところ本日のみとなりましたが、大晦日は皆様どのよう
にお過ごしですか。今年も様々なまちおこし関連のニュースがありましたが、
今年よく耳にした言葉が「経済効果」でした。
 「ワールドカップの経済効果」や「大河ドラマ・利家とまつによる経済効果」、
「アザラシのタマちゃんの経済効果」など、その地域にプラスになることを想
像させるこの言葉。簡単に言えば、何かのできごとがもたらす地域の売り上げ
の合計金額のことです。
 この経済効果はなかなか気まぐれな性格を持っていて、一般に経済効果と言
われるもののほとんどが一過性のものになっています。まちおこしでは、どう
すれば最大限の経済効果が発生するかについてまず考えると同時に、それをそ
の後も持続させていくよう工夫をこらしていく必要があります。
 経済効果を大きくするための要素は、
  ◆人々がお金を使いたくなる仕組みをいかにつくるか。
  ◆消費されるお金をいかに地元に落ちるようにするか。
  ◆訪れる人々にいかにしてリピートやくちコミをしてもらうか。
 などがあげられます。最後のリピートやくちコミ効果は無限大の可能性を秘
めています。一過性の経済効果に終らせないためには、二次効果や波及効果を
充分に追求することが大切です。
 去年は新年1月3日に川崎大師に初詣に行きました。境内までたどり着くの
に1時間以上待たねばならず、その間周囲の屋台においしそうに並ぶ焼き鳥や
イカ焼きなどをいろいろ買い食いしてしまいました。ひょっとするとあの行為
も、お金を落とす仕組みにうまく乗せられた結果かも知れません。
 明日はもうお正月。また新しい年がはじまります。週刊まちおこしはこれか
らも皆様のまちおこしのお役に立てるよう努めていきます。
 ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。それではよ
いお年を!
 (小林祐司)

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